内容紹介(「BOOK」データベースより
判例教材の定番シリーズ,待望の第10版! 刑事訴訟法の理解に不可欠な最重要判例を精選,分類・整序し,簡潔・的確に解説する決定版。気鋭の研究者・実務家による信頼の判例解説(計100件ほかアペンディックス56件・統計資料)。
みんなの書評・口コミ
必読
判例百選の中でも,マストバイな判例集と思います。
司法試験合格の上で,必要な判例が網羅されています。むしろ,この判例百選掲載レベルの判例は全て知識として習得すべきと思えます。
特に,解説部分が学説が複数挙げられており,実務の見解との対立も把握することができます。これは,昨今の司法試験問題の出題傾向対策に資するといえます。
意外にも条文についての学びにもなる
初学者の方ほど1-16事件まで読んでみると、捜査勾留などの公訴提起前の基本的知識の理解に役立つ。その際には予備校の問題集の解説と並行させながら読むと、より解説が百選の内容を問題文に還元すべく噛み砕いて説明してくれるので理解が深まるし、判例知識と論文答案の両者の関係及び距離がわかるようになる。最近は条文が大事という意見がネットでよくみられるが、捜査編で使用する条文が論文でどのように使われるか、百選や予備校本解説を読むとすぐに理解できるだろう。
捜査に関しては必読
司法試験においては捜査のところに関しては、判例との射程が実質きかれているようなところがある。理論理論している証拠法や、別件逮捕、訴因変更などについては、判例の事案の重要性は比較的低いと思われるが、捜査のところに関しては、判例の事案と試験問題の事案の差異について常に意識する必要がある。
刑訴の百選は潰すべき
百選をやるべきやらないべきでよく議論されますが、少なくとも刑事訴訟法の百選は、受験生としては、潰しておくべきだと思います。司法試験の過去問を分析しても、百選判例からの出題が多いです。また、刑訴の百選は、実務家の解説が多く、この実務家の解説が非常にわかりやすいです。また、司法試験の近時の学説問題に対応するためにも、百選レベルの議論には目を通しておくべきだと思います。