実務解説 行政訴訟の書評・口コミ 4.00 1 行政法 実務解説 行政訴訟 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング 参考書 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 総合得点 4.00 1 おすすめ度 4.00 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください) - レビュー 1 実務家ハンドブックとはいえ、行政訴訟法が苦手な人にはオススメです。 行政法分野は大学によっては必修科目でないため、ロースクールで初めて行政法を本格的に学ぶ人が少なくないと思われます(私は大学では国立ロー受験前までは行政法を履修したことはありませんでした)。そこで、実務解説行政訴訟を読んで全体像を掴むことをオススメします。 本の構成として、各訴訟類型について非常に分かりやすくまとめています。 具体的には、以下のような構成となっており、一種のまとめノートの役割を果たしてくれます。 I制度概説 (1)意義 (2)訴訟物・請求の趣旨 (3)訴訟要件 (4)本案勝訴要件 (5)仮の救済措置 II論点解説 POINT(冒頭に簡潔に論点の重要事項を説明してくれます) 論点1 論点2 ・・・ 各論点について適宜判例の判旨を引用して考え方の道筋を示してくれます。 特徴的なのは、類似判例が多い「処分性」や「原告適格」について判例とその結果をまとめた表を掲載しているので、各判例とその判断についての暗記に役立つと思います。 更に、実務書として訴状や準備書面などの起案についての記述もあるので、弁護士になった後にも使える本だと思います。 はしがきを引用すると「本書の内容は、行政法を勉強中の学生や各種資格試験受験生にも役立つものであり、学習様のハンドブックとしても機能する」とされています。そのため、この一冊だけでは多分物足りないですし、予備短答には不十分だと思われます。 しかし、この一冊があればかなり各訴訟類型の要件や論点などの全体像を掴むことができ、かつ、メジャーな基本書(塩野、宇賀、サクハシ、基本行政法)・判例集を備えていれば、行政訴訟法への苦手意識を克服できると思います。 続きを読む 閉じる rsaitobarca 4.00 2024.12.08 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 クチコミを書く 実務解説 行政訴訟の書評・口コミ返信をキャンセルする。 ニックネーム必須 おすすめ度必須 星の数をお選びください 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください)必須 星の数をお選びください クチコミのタイトル必須 クチコミ内容必須 クチコミ投稿の注意点 ◆書籍の評価について◆ 「法書ログ」では、法律書籍を選ぶ際の参考になるように、以下の2つの評価項目を設けています。 1. おすすめ度 実際に使用した感想に基づいて、書籍をどれだけおすすめできるかを評価したものです。 評価は★1~5の5段階で表され、星の数が多いほど高評価になります。 2. 使用期間 どれくらいの期間、その書籍を実際に使い続けているかを評価したものです。 書籍が長期間にわたって使用されているほど、実用性や価値が高いという考えに基づいています。 以下の基準で評価を行ってください。 ・半年未満 ★3 ・1年未満 ★4 ・1年以上 ★5
レビュー
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実務家ハンドブックとはいえ、行政訴訟法が苦手な人にはオススメです。
行政法分野は大学によっては必修科目でないため、ロースクールで初めて行政法を本格的に学ぶ人が少なくないと思われます(私は大学では国立ロー受験前までは行政法を履修したことはありませんでした)。そこで、実務解説行政訴訟を読んで全体像を掴むことをオススメします。
本の構成として、各訴訟類型について非常に分かりやすくまとめています。
具体的には、以下のような構成となっており、一種のまとめノートの役割を果たしてくれます。
I制度概説
(1)意義
(2)訴訟物・請求の趣旨
(3)訴訟要件
(4)本案勝訴要件
(5)仮の救済措置
II論点解説
POINT(冒頭に簡潔に論点の重要事項を説明してくれます)
論点1
論点2
・・・
各論点について適宜判例の判旨を引用して考え方の道筋を示してくれます。
特徴的なのは、類似判例が多い「処分性」や「原告適格」について判例とその結果をまとめた表を掲載しているので、各判例とその判断についての暗記に役立つと思います。
更に、実務書として訴状や準備書面などの起案についての記述もあるので、弁護士になった後にも使える本だと思います。
はしがきを引用すると「本書の内容は、行政法を勉強中の学生や各種資格試験受験生にも役立つものであり、学習様のハンドブックとしても機能する」とされています。そのため、この一冊だけでは多分物足りないですし、予備短答には不十分だと思われます。
しかし、この一冊があればかなり各訴訟類型の要件や論点などの全体像を掴むことができ、かつ、メジャーな基本書(塩野、宇賀、サクハシ、基本行政法)・判例集を備えていれば、行政訴訟法への苦手意識を克服できると思います。
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