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判例集の定番である判例百選ですが、各科目によってその重要度や活用法は異なると思います。特に行政法に関して言えば、余裕があれば通読して体系的な理解を深めたいところですが、実際にはその余裕がないというのが現実ではないでしょうか。行政法は個別法の解釈が極めて重要であるため、判例百選を読むだけではなく、実際に事例問題に取り組みながら具体的な問題状況に即して判例の理解を深めていくのが効果的だと思います。それでも、判例百選は信頼できる解説が多く含まれているため、手元に置いておくと疑問が生じた際や重要な論点を確認したい際に非常に役立ちます。処分性や原告適格などの基本的かつ重要な論点に関する判例を深掘りして読み込むだけでも使用する価値はあるかと思います。
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行政法の判例学習で最低限押さえておきたい基本判例について、事案の概要と参照条文と判決文に加えて、判決文記載部分の右枠に段落ごとに解説を付しており、判決文の論理展開を追いやすく、どの条文をどのように解釈したか、どの事実にあてはめたかを理解しやすい。 また、基本判例を事例問題に見立てて問を作り、その解説もしている。この解説部分が、当該判例を用いて論文を書く際にほぼそのまま使用できるフレーズとなっており、論証集のように用いることができる。 さらに、基本判例に少しひねりを加えた関連問題とその解説もある。この関連問題は、司法試験でほぼ同様の事例が出題されており、「問題と判例との相違点を考えて射程を及ぼすことができるか」という視点を身に付けることができるため、司法試験の対策としても有効。 判例を使えるようになる、という視点では最も良い判例集と考える。 他の科目でもこのスタイルの判例集が欲しい…。
全国の法科大学院生が購入させられる代表的な本ではないでしょうか。定価6600円という値段とかなり厚みのある見た目、そしてハードカバーであることから法科大学院の授業への恐怖心を煽るものではないかと思います。中身は、ひたすら判例・裁判例の引用と問題の羅列となっています。法科大学院の授業では各設問についてソクラテスが行われると思います。刑事訴訟法は判例・裁判例が重要ですが、ロースクールに入学後改めて丁寧に重要判例・裁判例を読む機会がなかったのでその面ではよい機会となる本でした。
基本刑事訴訟法にはⅠとⅡが出版されています。刑事訴訟法の学習初学者あるあるですが、Ⅰから購入してしまう方が多いです。論文によくでるような論点の対策にはⅡです。捜査の関係も訴因の関係も証拠法の関係もすべてⅡに記載されています。内容は読みやすく、図なども使用してあるため理解にとても役立ちます。また、ソクラテスの対策用にもなるほど深い知識についても記載してあるため、これ一冊で司法試験まで対策が可能です。私はリーガルクエスト刑事訴訟法も使用していましたが、基本刑事訴訟法のほうがより分かりやすいように感じました。
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深掘りしたい時に読む
判例集の定番である判例百選ですが、各科目によってその重要度や活用法は異なると思います。特に行政法に関して言えば、余裕があれば通読して体系的な理解を深めたいところですが、実際にはその余裕がないというのが現実ではないでしょうか。行政法は個別法の解釈が極めて重要であるため、判例百選を読むだけではなく、実際に事例問題に取り組みながら具体的な問題状況に即して判例の理解を深めていくのが効果的だと思います。それでも、判例百選は信頼できる解説が多く含まれているため、手元に置いておくと疑問が生じた際や重要な論点を確認したい際に非常に役立ちます。処分性や原告適格などの基本的かつ重要な論点に関する判例を深掘りして読み込むだけでも使用する価値はあるかと思います。
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判例集としても演習書としても論証集としても
行政法の判例学習で最低限押さえておきたい基本判例について、事案の概要と参照条文と判決文に加えて、判決文記載部分の右枠に段落ごとに解説を付しており、判決文の論理展開を追いやすく、どの条文をどのように解釈したか、どの事実にあてはめたかを理解しやすい。
また、基本判例を事例問題に見立てて問を作り、その解説もしている。この解説部分が、当該判例を用いて論文を書く際にほぼそのまま使用できるフレーズとなっており、論証集のように用いることができる。
さらに、基本判例に少しひねりを加えた関連問題とその解説もある。この関連問題は、司法試験でほぼ同様の事例が出題されており、「問題と判例との相違点を考えて射程を及ぼすことができるか」という視点を身に付けることができるため、司法試験の対策としても有効。
判例を使えるようになる、という視点では最も良い判例集と考える。
他の科目でもこのスタイルの判例集が欲しい…。
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法科大学院生が講義で指定される以外使用しないのでは
全国の法科大学院生が購入させられる代表的な本ではないでしょうか。定価6600円という値段とかなり厚みのある見た目、そしてハードカバーであることから法科大学院の授業への恐怖心を煽るものではないかと思います。中身は、ひたすら判例・裁判例の引用と問題の羅列となっています。法科大学院の授業では各設問についてソクラテスが行われると思います。刑事訴訟法は判例・裁判例が重要ですが、ロースクールに入学後改めて丁寧に重要判例・裁判例を読む機会がなかったのでその面ではよい機会となる本でした。
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論文対策にはⅠではなくⅡ
基本刑事訴訟法にはⅠとⅡが出版されています。刑事訴訟法の学習初学者あるあるですが、Ⅰから購入してしまう方が多いです。論文によくでるような論点の対策にはⅡです。捜査の関係も訴因の関係も証拠法の関係もすべてⅡに記載されています。内容は読みやすく、図なども使用してあるため理解にとても役立ちます。また、ソクラテスの対策用にもなるほど深い知識についても記載してあるため、これ一冊で司法試験まで対策が可能です。私はリーガルクエスト刑事訴訟法も使用していましたが、基本刑事訴訟法のほうがより分かりやすいように感じました。
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