AI要約:『実況論文講義 刑法』の評価と特徴
本書は、論文対策の初期段階から「実際にどう答案を書くか」を段階的に学べる、アウトプット重視の演習書です。特に「論文の書き方がわからない」と悩む受験生にとっての強力なガイドとなります。
主な特徴とメリット
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論文起案の「橋渡し」に最適: 1問に含まれる論点が2〜3個程度の比較的シンプルな事例が扱われています。複雑な演習書に挑む前のステップとして、無理なく答案作成の作法を身につけることができます。
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合格者の思考プロセスを可視化: 問題文のマーキング例、答案構成、そして参考答案へと至る過程が詳しく示されています。合格者がどのように事案を分析し、構成を組んでいるのかを擬似体験できる点が非常に優秀です。
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『判例百選』との高い親和性: 頻出の基本判例を軸にした問題構成であり、解説や答案の中に百選のエッセンスが凝縮されています。論文学習において百選をどう活用し、答案に反映させるべきかが具体的に理解できます。
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論証の「現実的な」運用がわかる: 参考答案には同予備校の論証集が使用されていますが、事案に合わせて短縮されたバージョンも掲載されており、現場での「適切な論証の長さ」を学ぶことができます。
留意点
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網羅性の補完が必要: 典型論点を確実に押さえるための教材であるため、論点の網羅性自体は高くありません。本書で「書き方の型」を習得した後は、より網羅的な演習書や過去問へ移行することが前提となります。
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解答のボリューム: 参考答案が若干長めに感じられる箇所もありますが、取捨選択の基準も示されているため、自身の筆力に合わせて調整する練習台として適しています。

レビュー
3
百選との相性が良い
市販のアガルート教材といえば各問の解説に百選番号が記載されている判例が頻出することから、基本判例を基軸に問題を作っていることがわかります。さらに、刑事系の問題では解説及び参考答案にて百選の判旨・解説のエッセンスを示してくれているので、論文学習における百選の使い方がわかってきます。
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本格的な演習に取り組む前に
この書籍はいわゆる演習書に分類されるものだと思いますが、内容は典型論点が問題になる単純な事案が多く、またすべての解答に参考答案がついています。よって、難しい演習に取り組む前に本書を利用して答案の書き方を身に着けることができます。また、参考答案には市販のアガルートの論証集掲載の論証が使用されているものと、その論証が短縮されているものがあり、現実的な論証の使い方も学習することができます(それでも若干長めではあります)。
上記の目的で使用するなら優れていますが、論点の網羅性は低く、これ一冊でオールOKということはできないです。
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論文の書き方がわからない方にはぜひ
論文を書く練習をしたいけど書き方がわからない!という方におすすめしたいシリーズの一冊です。
1問につき含まれる論点は2,3個なので、初学者であっても無理なく取り組むことができます。
答案例に至る過程が、答案作成のポイントや論点解説、答案構成によってわかりやすく示されている点が素晴らしいと思います。
合格者の問題文マーキングや答案構成、答案が載っているのも参考になります。
本格的な演習への橋渡しとしておすすめします。
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