日本国憲法論の書評・口コミ

日本国憲法論 第2版
総合得点 3.00
3
  • 3.00

レビュー
3

  • オーバースペック

    他の方も指摘しておりますが、参照・引用元が明らかに司法試験で使われる基本書でなく、マニアックな学者からのものが多いです。そのため、ややマニアックな論点にも突っ込んでおり、明らかにオーバースペックな1冊になってます。
    もっとも、統治機構に関する記述は秀逸です。芦部は統治の記述が薄く、択一対策にもあまり適しておりませんが、佐藤先生の場合、統治にもかなりの分量を割いておりますので、択一対策に有用です。

    名無しさん

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    • 運営者
    • 2.00
  • 辞書として

    憲法学で著名な作者の基本書です。
    特に統治機構の分野が詳細に記載されています。
    最近に出版された本ですが,最新の判例に対する評価については,深く記載がある印象はありません。
    しかし,基本的な定義から書かれているので,調べものをしたいときに手元においてあると便利な本で,とりわけ,択一対策に有用です。

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    • 運営者
    • 4.00
  • オーバーワークです。でも大好きなんです。

    遂に来ました!芦部信喜先生とならぶ巨頭、佐藤幸治先生の名著の改訂版!テンションが上がるのは筆者だけでしょうか。
    各種試験的には、オーバーワーク感がプンプン。脚注に小林秀雄が出てきたりするあたり(204頁)、「試験用参考書」ではないよ!とのメッセージを受け取らざるを得ません。とはいえ、記述は示唆に富むものばかり。憲法が好きになる良書です。
    特にお勧めしたいのは自己情報コントロール権にかかる記述です。自己情報コントロール権って「いまいち何が言いたいのか分からん」となりがちなように思いますが、佐藤先生は同説の提唱者。すっきりと理解できることでしょう。
    この箇所については、初版との比較をしても面白いです。データバンク社会にかかる記述は、初版では「可能性」として描かれていたのに対し、2版では現に存在する問題として描かれています。(初版184頁、2版206頁対照)また、住基ネット訴訟にかかる記述も、初版に比べて大幅に加筆されています。(初版185〜186頁、2版208〜209頁対照)
    まだ2版を全部を読み切れていないので(何せ726頁ありますから…と言い訳させていただきます)、不完全な書評となったことをお許しください。しかし、示唆に富む記述は初版に引き続き健在。試験対策的にも、いわば「辞書」として用いるにはうってつけであると考えます。

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    • kenpou mania
    • 3.00
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