合格思考憲法の口コミ・書評 4.00 5 憲法 予備試験・司法試験短期合格者本 読み解く合格思考 憲法(改訂補正版) created by Rinker 辰已法律研究所 >>>Amazonで口コミを確認する Amazon 楽天市場 Yahooショッピング 演習書 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 総合得点 4.00 5 4.00 レビュー 5 憲法答案の型が身に付く 司法試験上位合格者が執筆した憲法答案の型が身に付く一冊。憲法の事例問題を解き始める前に、まずは本書で憲法答案の書き方を習得すると良いでしょう。本書には、旧司法試験の問題も掲載されているので、アウトプットも可能です。さらに、答案例付き。受験生の味方。 続きを読む 閉じる 運営者 5.00 2024.12.09 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 分かりやすい。使える。でも… 「書き方がわからん!!」となりがちな憲法にあって、本書は大変貴重です。 人権各論の部分では、各権利類型ごとに条文・定義・保障根拠・保護範囲を明記した上で、関連する判例を紹介。旧司法試験や予備試験などによって、問題演習までさせてくれます。答案の書き方が見えてくる良書であることに疑いはありません。しかも、合格者による補訂がなされたばっかり!最新の傾向も反映されていましょう。 一方、記述には注釈が必要な部分もあるかと思われます。 例えば、「判例上の『私生活上の自由』に自己情報コントロール権は含まれない。あくまでも、“〜されない自由”としての保障にとどまる。自己情報コントロール権として論証する場合は、判例との差があることについて積極的な理由づけが必要となる。」(27頁)とされていますが、「判例との差」とまで言い切れるかは疑問です。「誤り」などでは無いかと思いますが、他の文献と見比べることで視野が広がるのは間違いありません。 (判例上自己情報コントロール権が事実上認められているとする見解につき、佐藤幸治『日本国憲法論(第2版)』(2020年)成文堂、205頁。自己情報コントロール権としてプライバシー権を再構成することが判例に整合的であるとする見解につき、新井誠他『憲法Ⅱ 人権』(2016年)日本評論社、51頁。外国人指紋押捺事件・住基ネット事件の両判決を分析し、「高度の秘匿性のあるプライバシーが問題となる事案において、自己情報コントロール権が肯定され、意見審査基準としても厳格度の高いものが選択される可能性を判例は留保している」とする見解につき、大島義則『憲法の地図 条文と判例から学ぶ』(2016年)法律文化社、7頁。) ただし、読みやすさも本書の利点です。注釈が必要だと思う反面、そんなものをつけたら分厚くなっちゃうし…う〜ん…。 いずれにせよ、一度手に取ってみるべき書籍かと思われます。各論点の整理が参考になるため、副読本として参照するのもアリ。私はそのように用いております。 続きを読む 閉じる 運営者 3.00 2024.12.09 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 受験生の実態に沿った本 憲法は実体験としても、理想とされる答案の水準と、実際合格をする受験生の水準に大きな乖離がある科目であると思います。憲法は判例の射程を緻密に検討し解答させる問題が多く出ますが、試験委員の設定した問題意識に正面から答えられる受験生はあまり多くないのが現実です。そこでこの本は学問的な正確性や高度なことを教える前に、まず司法試験受験生として抑えておくべき憲法の答案の型、処理手順を丁寧割わかりやすく解説してくれています。憲法が苦手な受験生、憲法の勉強をして基本書を読んではみたもののどのように答案を書いていいかわからないという方は是非使ってみてほしい一冊です。 (2019年予備試験合格者) 続きを読む 閉じる 運営者 4.00 2024.12.09 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 補訂前の本書を持ってる人は買い替え必須 人権毎の処理手順をまとめるのに最適です。 補訂によって慶應の某教授のエッセンスが入っている箇所が多々見受けられるのでめちゃくちゃ分かりやすくなってますし、そういう意味で憲法判例の射程と相性がいいと思います。 まとめ本なのでこれだけで乗り切るのは無理ですが、基本書や憲法判例の射程などを併用してこの本に書き込んでいくのが良いのではないでしょうか。 続きを読む 閉じる 運営者 5.00 2024.12.09 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 12 クチコミを書く 合格思考憲法の口コミ・書評返信をキャンセルする。 ニックネーム必須 必須 星の数をお選びください クチコミのタイトル必須 クチコミ内容必須 クチコミ投稿の注意点
レビュー
5
憲法答案の型が身に付く
司法試験上位合格者が執筆した憲法答案の型が身に付く一冊。憲法の事例問題を解き始める前に、まずは本書で憲法答案の書き方を習得すると良いでしょう。本書には、旧司法試験の問題も掲載されているので、アウトプットも可能です。さらに、答案例付き。受験生の味方。
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分かりやすい。使える。でも…
「書き方がわからん!!」となりがちな憲法にあって、本書は大変貴重です。
人権各論の部分では、各権利類型ごとに条文・定義・保障根拠・保護範囲を明記した上で、関連する判例を紹介。旧司法試験や予備試験などによって、問題演習までさせてくれます。答案の書き方が見えてくる良書であることに疑いはありません。しかも、合格者による補訂がなされたばっかり!最新の傾向も反映されていましょう。
一方、記述には注釈が必要な部分もあるかと思われます。
例えば、「判例上の『私生活上の自由』に自己情報コントロール権は含まれない。あくまでも、“〜されない自由”としての保障にとどまる。自己情報コントロール権として論証する場合は、判例との差があることについて積極的な理由づけが必要となる。」(27頁)とされていますが、「判例との差」とまで言い切れるかは疑問です。「誤り」などでは無いかと思いますが、他の文献と見比べることで視野が広がるのは間違いありません。
(判例上自己情報コントロール権が事実上認められているとする見解につき、佐藤幸治『日本国憲法論(第2版)』(2020年)成文堂、205頁。自己情報コントロール権としてプライバシー権を再構成することが判例に整合的であるとする見解につき、新井誠他『憲法Ⅱ 人権』(2016年)日本評論社、51頁。外国人指紋押捺事件・住基ネット事件の両判決を分析し、「高度の秘匿性のあるプライバシーが問題となる事案において、自己情報コントロール権が肯定され、意見審査基準としても厳格度の高いものが選択される可能性を判例は留保している」とする見解につき、大島義則『憲法の地図 条文と判例から学ぶ』(2016年)法律文化社、7頁。)
ただし、読みやすさも本書の利点です。注釈が必要だと思う反面、そんなものをつけたら分厚くなっちゃうし…う〜ん…。
いずれにせよ、一度手に取ってみるべき書籍かと思われます。各論点の整理が参考になるため、副読本として参照するのもアリ。私はそのように用いております。
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受験生の実態に沿った本
憲法は実体験としても、理想とされる答案の水準と、実際合格をする受験生の水準に大きな乖離がある科目であると思います。憲法は判例の射程を緻密に検討し解答させる問題が多く出ますが、試験委員の設定した問題意識に正面から答えられる受験生はあまり多くないのが現実です。そこでこの本は学問的な正確性や高度なことを教える前に、まず司法試験受験生として抑えておくべき憲法の答案の型、処理手順を丁寧割わかりやすく解説してくれています。憲法が苦手な受験生、憲法の勉強をして基本書を読んではみたもののどのように答案を書いていいかわからないという方は是非使ってみてほしい一冊です。
(2019年予備試験合格者)
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補訂前の本書を持ってる人は買い替え必須
人権毎の処理手順をまとめるのに最適です。
補訂によって慶應の某教授のエッセンスが入っている箇所が多々見受けられるのでめちゃくちゃ分かりやすくなってますし、そういう意味で憲法判例の射程と相性がいいと思います。
まとめ本なのでこれだけで乗り切るのは無理ですが、基本書や憲法判例の射程などを併用してこの本に書き込んでいくのが良いのではないでしょうか。
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