刑事訴訟法

刑事訴訟法(酒巻)の書評・口コミ

刑事手続を造形している諸制度の趣旨・目的とそこから導かれる法解釈論の筋道,刑事手続という法制度の全体構造と作動過程を透徹した視点から鮮やかに描き出す。旧版刊行以降の重要な新判例と法改正を織り込み,編末や章末に参考文献を掲げた。

総合得点 4.00
3
  • 4.00

レビュー
3

  • 定評のある基本書

    酒巻先生の刑事訴訟法2版では、参考文献が章末に書かれています。これらの参考文献は司法試験、また、ロースクールの予習にも非常に有益な文献のみが載せられています。また酒巻先生の基本書は基本的に条文の趣旨から解説するというスタイルがとられており、論文でそのまま使えるフレーズが多いように感じます。
    ただし、酒巻先生の独自説が多いため、初学者の方が基本書として読む場合、章末に記載されている参考文献と併読することが必要だと思います!

    受験生

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    • 運営者
    • 4.00
  • 初版を持っているならば…

    法学教室の連載を書籍化したものです。文章も趣旨から丁寧に説明されており,図などがありませんが,読んでいてスラスラ読み進められます。
    先日,第2版が登場しましたが,新判例も追記に書かれており,知識の補充は過不足なく可能です。
    もっとも,初版を持っている受験生は,新判例を違う媒体で拾得すれば足りるとも思えます。それほど,初版の段階で完成度が高いといえます。

    匿名

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    • 3.00
  • 松尾門下の信頼出来る1冊

    ハードカバー,頁数が多い,値段もそこそこ高いため,手を出す学生は少ないように思えるが,個人的には刑事訴訟法の本の中でいちばん信頼におけるものであると考える。
    刑事訴訟法で人気の分野はリーガルクエストであるが,当該書籍は共著であり,他にも人気が出ている基本刑事訴訟法や前田先生等による刑事訴訟法(6版)も同様である。共著であれば必ずその弊害がどこかに隠れており,初学者は気づかない危険がある。そのリスクを避けるには単著が1番安全である。
    本書は自説が多いものの,内容としては比較的穏当な見解に留まっており,渥美先生や白取先生などのように独自説に突っ走るような箇所も見受けられない。もっとも初版は参考文献の記載がほとんどなかったとの批判から2版について参考文献を充実させたとの事だが,そこまで変わっておらず,学説などを知りたい人には向かないように思える。

     名無(受験生)

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    • 5.00
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