民事訴訟法 民事訴訟法(瀬木 比呂志 )の書評・口コミ 3.50 2 民事訴訟法(第2版) created by Rinker >>>Amazonで口コミを確認する Kindle Amazon 楽天市場 Yahooショッピング 基本書・教科書 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 総合得点 3.50 2 おすすめ度 3.50 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください) - レビュー 2 判例通説に則った解説 瀬木民事訴訟法は、基本的に判例通説に従った解説がなされています。また、ケースメソッドが取られているため、いまいにちわかりにくい民事訴訟法をイメージを沸かせながら読むことが可能です。 しかし、いわゆるうんちく話がところどころ散見され、合う合わないがはっきり出る基本書ではないかと思います。 続きを読む 閉じる 運営者 4.00 2024.11.24 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 民訴の理屈がわかるようになる 瀬木比呂志という,元裁判官で明治ローの教員の民訴基本書。裁判に関する批判的な本を多数執筆しているが,専門書は一般書ほど癖はない。 本書は民訴法をはじめて学習する人には難しすぎるが,薄い一冊本を読む等して民訴法の概要を学習していれば,使いこなすことは十分に可能。 この本の特徴や使い方ははしがきに詳しく書いてあるので,ご参照いただきたい。 実務家が参照することも想定されており,司法試験受験生でも理解できるような実務的なポイントが書いてあることもあり,勉強の息抜きになる。 民訴判例は,「純理で詰められる部分と実際的な要請が重視されている部分」(2版はしがきⅲ)で構成され,司法試験でも形式的な論理(純理)と実質的な理由(当事者の利益の分析)が問われている。「従来の民事訴訟法文献の記述には,現実には実際的要請をも考慮しているにもかかわらずあたかも純理ですべてが解けるかのような書き方がされている場合が時にあり,それが学生や実務家の理解を妨げる一つの原因となっていたように思われる」(同頁)と指摘しており,民訴の理屈を明快な補助線を引いて解説する本といえる。 筆者はこの本のみで民訴法を勉強したが,他の基本書でよくわからない部分がある場合に辞書的に用いる人が多いと思われる。そのような場合,その論点に関する記述を読むのみにとどまらず,その記述中に本書の他の項目に言及があるときには,当該他の項目を参照すると,関連分野の理解が深まり,本来参照しようとした論点への理解が十分なものとなる。 個々の判例を詳しく解説する部分は少なく,複数の判例の整合性,裁判所の判断の方向性等を民訴理論に沿って説明することが多いので,個々の判例それ自体を緻密に確認する場合には百選を手元に準備すべきである。 また,司法試験等に出題され得る論点や事例は基本的に解説されているはずであるが,演習書ではないので,この本だけで答案を書くことは難しく,民訴の答案の書き方を学ぶには他の書籍等の参照も必要である。 続きを読む 閉じる a_f 3.00 2024.11.24 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 クチコミを書く 民事訴訟法(瀬木 比呂志 )の書評・口コミ返信をキャンセルする。 ニックネーム必須 おすすめ度必須 星の数をお選びください 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください)必須 星の数をお選びください クチコミのタイトル必須 クチコミ内容必須 クチコミ投稿の注意点 ◆書籍の評価について◆ 「法書ログ」では、法律書籍を選ぶ際の参考になるように、以下の2つの評価項目を設けています。 1. おすすめ度 実際に使用した感想に基づいて、書籍をどれだけおすすめできるかを評価したものです。 評価は★1~5の5段階で表され、星の数が多いほど高評価になります。 2. 使用期間 どれくらいの期間、その書籍を実際に使い続けているかを評価したものです。 書籍が長期間にわたって使用されているほど、実用性や価値が高いという考えに基づいています。 以下の基準で評価を行ってください。 ・半年未満 ★3 ・1年未満 ★4 ・1年以上 ★5
レビュー
2
判例通説に則った解説
瀬木民事訴訟法は、基本的に判例通説に従った解説がなされています。また、ケースメソッドが取られているため、いまいにちわかりにくい民事訴訟法をイメージを沸かせながら読むことが可能です。
しかし、いわゆるうんちく話がところどころ散見され、合う合わないがはっきり出る基本書ではないかと思います。
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民訴の理屈がわかるようになる
瀬木比呂志という,元裁判官で明治ローの教員の民訴基本書。裁判に関する批判的な本を多数執筆しているが,専門書は一般書ほど癖はない。
本書は民訴法をはじめて学習する人には難しすぎるが,薄い一冊本を読む等して民訴法の概要を学習していれば,使いこなすことは十分に可能。
この本の特徴や使い方ははしがきに詳しく書いてあるので,ご参照いただきたい。
実務家が参照することも想定されており,司法試験受験生でも理解できるような実務的なポイントが書いてあることもあり,勉強の息抜きになる。
民訴判例は,「純理で詰められる部分と実際的な要請が重視されている部分」(2版はしがきⅲ)で構成され,司法試験でも形式的な論理(純理)と実質的な理由(当事者の利益の分析)が問われている。「従来の民事訴訟法文献の記述には,現実には実際的要請をも考慮しているにもかかわらずあたかも純理ですべてが解けるかのような書き方がされている場合が時にあり,それが学生や実務家の理解を妨げる一つの原因となっていたように思われる」(同頁)と指摘しており,民訴の理屈を明快な補助線を引いて解説する本といえる。
筆者はこの本のみで民訴法を勉強したが,他の基本書でよくわからない部分がある場合に辞書的に用いる人が多いと思われる。そのような場合,その論点に関する記述を読むのみにとどまらず,その記述中に本書の他の項目に言及があるときには,当該他の項目を参照すると,関連分野の理解が深まり,本来参照しようとした論点への理解が十分なものとなる。
個々の判例を詳しく解説する部分は少なく,複数の判例の整合性,裁判所の判断の方向性等を民訴理論に沿って説明することが多いので,個々の判例それ自体を緻密に確認する場合には百選を手元に準備すべきである。
また,司法試験等に出題され得る論点や事例は基本的に解説されているはずであるが,演習書ではないので,この本だけで答案を書くことは難しく,民訴の答案の書き方を学ぶには他の書籍等の参照も必要である。
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