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基本刑事訴訟法I 手続理解編の書評・口コミ4
これは買い!
日本評論社の基本シリーズ。もともとは、基本刑法の評判が良くて広まったシリーズだと思いますが、今や全科目、ハイクオリティです。とはいえ、まだ全科目網羅はされていません。
さて、本書ですが、刑事手続の理解がテーマです。理論面が重視されがちな刑事訴訟法ですが、手続の理解も疎かにできません。本書片手に裁判傍聴に行くなどして、刑事手続を一つ一つ確認するのがお勧めです。続きを読む 閉じる
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基本刑事訴訟法I 手続理解編の書評・口コミ4
入門刑事手続法が合わない方はこちら
本書は大人気の基本シリーズの刑訴手続き版になります。近日中に論点編が出るようです。
初学者であれば間違いなく、有斐閣の入門刑事手続法か本書をおすすめします。入門手続法の方もレビューを投稿しておりますので、そちらを参照してください。
さて、本書はケースを元に各種手続きを説明していきます。その他にも図表、各種書面の具体例を示してくれているため、実際の裁判のイメージが着くのではないでしょうか。実際に裁判を傍聴すれば、刑事裁判のイメージが湧きますが、このご時世でそれは難しいと思いますので本書を活用して欲しいと思います。続きを読む 閉じる
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基本刑事訴訟法I 手続理解編の書評・口コミ4
予備の短答・口述に最適では?
今年の予備の短答前に購入し、短答答練や模試で出た部分については、逐一、本に印をつけました。
これまで理論面では秀逸な基本書がたくさん出版されていましたが、手続面に絞った本がなく、大変助かりました。
この本ととある予備校の条文本だけで、今年の短答は9割取れました。
また、口述に向けた勉強についても、この本は役に立つと思います。これから、口述過去問→本で知識の確認、というサイクルで回していきたいと思います。続きを読む 閉じる
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基本刑事訴訟法I 手続理解編の書評・口コミ4
手続の理解には最適か
本の題名にある通り,手続理解に即した内容です。
刑事裁判修習中に参照し活用することができました。刑事手続中に必要となる書類の例が記載されていたりとイメージを掴みがら読み進めることができます。
もっとも,論点に深入りしていないため,この一冊では司法試験対策の観点では不足するといえるでしょう。
その点に注意したいところです。続きを読む 閉じる
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アガルートの司法試験・予備試験 実況論文講義 刑事訴訟法の書評・口コミ1
論証集としては優秀
刑事訴訟法ではいわゆる論パは少なく当てはめが重視されている傾向があります。自分なりの論証がある人が多いとは思いますが、伝聞や訴因変更の分野においては学説が錯綜しているため、判例をもとにした論証を作るのが困難です。そんな時には予備校の論証を遠慮なく利用することで最短で合格答案に結びつくと思います。
通りすがりの人続きを読む 閉じる
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刑事訴訟法の思考プロセス (法セミLAWCLASSシリーズ)の書評・口コミ1
タイトル通りの名著
書籍名の通り、刑事訴訟法の論点を考える際の思考プロセスが解説されています。
基本的に判例通説に即したうえで刑訴法の趣旨や憲法上の要請に照らし丁寧に話が進められるため、初学者にも使いやすい一冊です。
元々は法学セミナーの連載であったためか比較的詳細な参考文献が脚注で呈示されており、注釈が少ない他の基本書との差別化がされています。
有力な学説が複数存在する分野では各立場の理由と具体的な帰結まで示されています(例えば無令状捜索差押えなど)。
一点不満な点を挙げるとすれば、紙幅の関係か重要な論点が省略されており(訴因変更の可否や補強法則など)、2版に期待するところです。続きを読む 閉じる
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伊藤真の刑事訴訟法入門 講義再現版の書評・口コミ1
わかりやすい入門書
刑事訴訟法は、正直おすすめできる入門書が少ない状況下にあります。伊藤塾出版のこの本は、講義形式で読みやすくかつわかりやすい記載となっており、刑事訴訟法の全体像を掴むための本として非常に有用であると思います。
したがってこの本を読まれることを強く推奨いたします。
受験生続きを読む 閉じる
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伝聞法則に強くなるの書評・口コミ1
伝聞証拠の定義を厳密に語ることができるようになる
本書伝聞法則に特化した参考書で,法学セミナーの連載を加筆して単行本化したもの(はしがきⅰ頁)。
著者は研究者。
伝聞法則に特化した参考書としては本書の他に「事例でわかる伝聞法則」(弘文堂)もあるので,これと対比しつつレビューしたい。
本書が「事例でわかる伝聞法則」より優れている点は,私見では,第1章伝聞証拠とは何か,の記述にある。伝聞証拠の定義については他の基本書や「事例でわかる伝聞法則」にも当然,記述はあるが,本書は,供述概念(第1章2)から論じることで,伝聞証拠の規範を相対的にみて厳密に導出している。
非伝聞とされるのは,そもそも供述ではない場合(第3章1),供述ではあるが要証事実に照らして非供述証拠である場合(同章2),供述であり,その内容の真実性も問題となるが,伝聞法則の適用が不要である場合(現在の心理状態)(同章3)等がある。本書は伝聞証拠について供述概念から丁寧に論じているため,これらの区別が理解しやすい。
他方,供述の内容の真実性が問題となるかの判断にあたっては立証構造を把握する必要があり,基本的には慣れによってこの能力を獲得することになるが,私見では本書よりも「事例でわかる伝聞法則」を用いた方が早いと思う。
「事例でわかる伝聞法則」は,立証構造を把握する技能を磨くことができる。
なお,本書と「事例でわかる伝聞法則」において用いられている単語に違いがあるので,両方を用いる場合にはそれぞれの言葉の意味を確認する必要がある。また,「事例でわかる伝聞法則」は司法試験問題を直接取り上げているが,本書では司法試験問題をモチーフにした事例問題が出題されている。続きを読む 閉じる
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事例演習刑事訴訟法の書評・口コミ10
刑訴の論証固めに必須です
演習本の形式ではありますが、使い方としては自分の持っている論証のブラッシュするための基本書の位置づけの書籍です。
簡潔な事例を踏まえた上で、反対学説との対立点を通じて学ぶことができるため、自らの持っている論証の理由付けの重要性の高い部分や規範の意味について深く学ぶことができます。
とはいえ、学説対立のレベルや解説の難易度は予備試験、司法試験の域を超えるものではなく、最適であると思います。
近時の司法試験では、学説の対立も踏まえた上での出題がされており、司法試験の刑事訴訟法には不可欠な1冊と言えます。続きを読む 閉じる
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事例演習刑事訴訟法の書評・口コミ10
ここまで必要なのかな
刑事訴訟法の定番の演習書だと思いますが、理想の到達点という感じ(この意味で内容は優れていると思います)で、このレベルにまでもっていくのは至難の技のように思います。持っていて損はないけど、やり込む必要まではないのではないでしょうか。もっと基本的なことを徹底した方がよいような。。。
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法律書籍の口コミ・書評一覧