刑法総論(西田典之)の書評・口コミ 5.00 1 刑法 刑法総論 第3版 (法律学講座双書) created by Rinker >>>Amazonで口コミを確認する Amazon 楽天市場 Yahooショッピング 基本書・教科書 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 総合得点 5.00 1 おすすめ度 5.00 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください) - レビュー 1 講義色が強く読みにくいと言われますが… 本書は故・西田先生の刑法総論の体系書になります。はしがきにも記載されておりますが、もとより西田先生は総論の体系書は書くつもりがなく、本書は東大の学生の有志らにより録音されたテープを元に書き起こされた本であるため、講義色が強く各論に比べて丁寧に整理されていない、独自色が強いと批判され、本書を使う人は少ない気がします。 しかし、私はそのように批判する人はしっかりと中身を読んでいないと考えます。確かに講義調で無駄な部分が多いような気がしますが、むしろそのような記述の方が頭に入りやすく、よく分からない学者本より理解がしやすいと思います。 また、独自色が強いとの批判についても、西田先生の配慮で「判例の見解」とか「本書の見解」としっかり記載されているため隅々まで読めば初学者であっても混乱することは少ないと思います。 ちなみに、西田先生は2013年に亡くなられており、本書は刑法総論の悩みどころでお馴染みの橋爪先生により補訂されております。因果関係論で西田先生は相当因果関係説を採り、現在の通説である危険の現実化説を批判しているため、その点の理解が旧版ではできなかったように思えますが、橋爪先生により、別枠で解説されているため、十分に司法試験でも使える本になっております。 続きを読む 閉じる 運営者 5.00 2024.11.15 このクチコミは参考になりましたか? はい 0 クチコミを書く 刑法総論(西田典之)の書評・口コミ返信をキャンセルする。 ニックネーム必須 おすすめ度必須 星の数をお選びください 使用期間(クチコミ投稿の注意点をご確認ください)必須 星の数をお選びください クチコミのタイトル必須 クチコミ内容必須 クチコミ投稿の注意点 ◆書籍の評価について◆ 「法書ログ」では、法律書籍を選ぶ際の参考になるように、以下の2つの評価項目を設けています。 1. おすすめ度 実際に使用した感想に基づいて、書籍をどれだけおすすめできるかを評価したものです。 評価は★1~5の5段階で表され、星の数が多いほど高評価になります。 2. 使用期間 どれくらいの期間、その書籍を実際に使い続けているかを評価したものです。 書籍が長期間にわたって使用されているほど、実用性や価値が高いという考えに基づいています。 以下の基準で評価を行ってください。 ・半年未満 ★3 ・1年未満 ★4 ・1年以上 ★5
レビュー
1
講義色が強く読みにくいと言われますが…
本書は故・西田先生の刑法総論の体系書になります。はしがきにも記載されておりますが、もとより西田先生は総論の体系書は書くつもりがなく、本書は東大の学生の有志らにより録音されたテープを元に書き起こされた本であるため、講義色が強く各論に比べて丁寧に整理されていない、独自色が強いと批判され、本書を使う人は少ない気がします。
しかし、私はそのように批判する人はしっかりと中身を読んでいないと考えます。確かに講義調で無駄な部分が多いような気がしますが、むしろそのような記述の方が頭に入りやすく、よく分からない学者本より理解がしやすいと思います。
また、独自色が強いとの批判についても、西田先生の配慮で「判例の見解」とか「本書の見解」としっかり記載されているため隅々まで読めば初学者であっても混乱することは少ないと思います。
ちなみに、西田先生は2013年に亡くなられており、本書は刑法総論の悩みどころでお馴染みの橋爪先生により補訂されております。因果関係論で西田先生は相当因果関係説を採り、現在の通説である危険の現実化説を批判しているため、その点の理解が旧版ではできなかったように思えますが、橋爪先生により、別枠で解説されているため、十分に司法試験でも使える本になっております。
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