AI要約:『会社法 (LEGAL QUEST)』の評価と特徴
本書は、四人の第一線級の学者によって執筆された、ロースクールや司法試験受験生の間で長年「定番」とされてきた標準的な基本書です。
主な特徴とメリット
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網羅性と体系的理解: 会社法の規律の全体像を、制度趣旨と実務的観点からバランスよく網羅しています。分厚すぎないボリュームでありながら、司法試験に必要な典型論点は網羅されており、体系的に学ぶための「最初の一冊」として多くの大学・大学院で推奨されています。
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高い利便性と発展性: 見やすいレイアウトや充実した条文索引により、調べ物学習に適しています。また、コラムには発展的な内容も含まれており、初学者から中級者まで段階に応じた使い方が可能です。
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効率的な試験対策: 記述が簡潔であるため、短期間で通読するのに向いています。本書をインプットの核とし、深い論点学習や判例検討は演習書等で補うという「広げすぎない学習」の基準点として機能します。
留意点
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「行間」の難しさ: 記述が簡潔(淡白)である反面、論理の飛躍を感じたり理由付けが物足りないと感じたりする読者もいます。特に設立などの難解な分野では、初学者にとって「痒いところに手が届かない」場合があり、より噛み砕かれた解説(紅白本など)を好む層も存在します。
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上級者へのステップアップ: 学習が進むにつれ、本書の記載だけでは解決できない疑問に直面することがあります。その際は、より詳細な体系書(田中会社法、江頭会社法など)へ移行する際の橋渡しとして位置づけるのが賢明です。

レビュー
7
会社基本書の一冊目としてお勧め
受験生の定番として聞いていたので、こちらの第3版を購入しました。会社法の規律の全体像を、制度趣旨及び実務的な観点から網羅的に解説した書籍になります。論点や判例の解説は、簡潔なものが多いですが、制度趣旨や実務的な観点からの考察や解説は、わかりやすく充実した記述となっています。条文索引もついているので、勉強しててよくわからない条文に遭遇したら、この索引を利用して、該当箇所の解説を読むようにしています。これから会社法を勉強しようと考えている方が、はじめに買う基本書としてお勧めします。
司法試験受験者
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これ1冊で十分
会社法の基本書といえば、『田中会社法』や『江頭会社法』のような分厚いハードカバータイプのものが人気かもしれません。しかし、私個人の意見としては、司法試験の合格が目標であれば、本書で十分です。本書は、そのはしがきで、読者層を「会社法の初学者から中級者まで」と設定していますが、コラムには、発展的な内容も多く、すべての段階の受験生にとって利用価値があります。
また、私が在籍していたロースクールでは、リークエ会社法のマスターが一つの到達目標とされていました。
確かに、論点や判例に対する言及は、簡潔なものですが、会社法の知識を体系的に学ぶには十分すぎる量です。判例学習や論点学習は、判例集や演習書で補えば良いと思います。
分厚い基本書に手を出す前に、リークエに書かれていることをちゃんと理解できているのか自問自答してください。多くの方が、リークエ会社法の理解も十分でないのに、手を広げてしまっているように思います。
合格者
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わかりづらさを解き放つ
とにかくわかりづらく条文数も多い会社法。基本七科目の中でもトップクラスの取っ付きにくさですが、この本に出会って会社法への苦手意識が軽減されました。読み込んで理解を深めたいと思います。
予備試験受験生
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これ一冊でも耐える
司法試験で問われる典型論点(典型論点ではなく現場で考えても他の受験生と差がつかないであろう論点でない、基本的な論点)は全て網羅されている。何より薄い本なので、読む気力が出てくる。コラムにはあまり司法試験に関係ないがとても興味を惹くことが書いてあり、それも気晴らしになる。ただし、論点の深い理解を得るにはこれだけでは足りず、他の演習書などと組み合わせて使うことをお勧めする。
司法試験受験生
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