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刑法

刑法事例演習メソッドから学ぶの書評・口コミ

総合得点 3.75
2
  • 司法試験への有用性
    4.00
  • わかりやすさ・読みやすさ
    5.00
  • 網羅性
    3.00
  • コスパ
    3.00

レビュー
2

  • 刑法の演習問題を解いてるときの無意識の思考を言語化している!

    1 司法試験への有用性
     必須とまではいえないけど、なんとなく解いている刑法の問題の脳内の思考過程を学べてかなり勉強になる一冊です。
     たとえば、刑法の過去問を解くとき、「罪責」を書けって言われますよね。それでは質問です。罪責とはなんですか?すぐに答えられる人はいないでしょう。罪責を書けと言われたとき、①犯罪の成否(Tb→Rw→S)、②刑の減免(軽減・免除事由)、③罪数のすべてを書くことです。つまり、中止犯や併合まで書いてはじめて罪責なんですね。へぇって感じですよね(DaiGo感)。これって知らなくてもまあみんななんとなく書いてるんですけど、知ってたらより意識的に書けるから書き漏れがなくなるからいいんですよ。
     それ以外にも刑法の問題を解く際に、意識するとちょっとうれしいよね、がいっぱいあるんです。たとえば、犯罪を特定するための手順ってどうしてますか?ほとんどの人が問題を読めばなんとなく特定できてる、ってのがほとんどですよね。その答えは本書に書いてあるので、手にとって読んでみてください。
    2 わかりやすさ・読みやすさ
     わかりやすいですし読みやすいです!カラーですし、事例や解説にさまざまなマーク・注釈をたくさんつけてなるべくわかりやすく説明しようという心がけがなされています。説明も丁寧です。
     共謀共同正犯の要件など基本的な刑法の知識があれば大変楽しく読めますし、知らなくても説明が丁寧なので(頑張れば)読めそうな気がします。
    3 網羅性
     そもそも網羅性はあまり重要ではないので、そこまで特筆することはないです。なぜならば、本書で学ぶ内容は書き方のメソッド(論文の書き方の実質的な、抽象的な部分)だからです。
    4 コスパ
     本書を読まなくても、本書に書いあることを無意識にできてる人がほとんどだと思います。なので、読まなくても大きな差をつけられることはないでしょう。しかし、なんとなくテキトーに解いていた刑法の問題に、おさえるべき手順があるとしたら結構感動するのでオススメです。その点では利益は大きいんですけど、費用対効果が高いというと、微妙な感じはします。

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    • S
    • 3.75
  • 思考の説明書

    基本書を読んで一通りのことはわかった!と演習しようと思ったら、どうすればよいかわからず停滞。勉強されてる方なら味わったことのある想いでしょう。
    刑法でどのように検討する犯罪を引っ張ってくるのか、問題文のどういったところに着目すべきかを教えてくれる。そんな本です。
    一般的な市販されてる演習書は、論点の理解を目的としてることが多い中、本書は事例問題を解く際の頭の使い方、いわば思考方法について解説してくれている点で、異色の本です。
    ただ、こんなものを求めていた!って方は多いのではないでしょうか。
    大変おすすめです。

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    • miroru
    • 4.00
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刑法事例演習メソッドから学ぶの書評・口コミ

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