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憲法( 芦部信喜)の書評・口コミ4
読みごたえはあります。
著者は戦後の日本の憲法学会を牽引された大家です。大分前にお亡くなりになったので、現在はお弟子さんが改訂に携わっておられます。その場合も本文に手はつけずに、著者の意図を最大限尊重する形での改訂がなされています。
二昔前までなら、司法試験(憲法)でも最大のシェア率を誇りましたが、今は通読していない方も多いです。理由は上述の通りに著者がかなり前に逝去されたため、(改訂されているとはいえ)現在の学説をピックアップできていないからです。
しかし、憲法のエッセンスは色褪せていないため、一読の価値はあるかと思います。続きを読む 閉じる
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憲法( 芦部信喜)の書評・口コミ4
憲法の土台として
憲法といえば、こちらの圧倒的支持を得ている芦部先生の本書。ちょうどいい分量かつ内容も充実した良書で、初学者の方から法学部、法律資格受験生まで、すべての方に読んでいただきたい一冊です。
論点が網羅的にまとめられので、全体を通じて憲法学をしっかり学習することができます。
憲法の土台として、第一歩として、まずはこちらの本書から読み進めてはいかがでしょうか?続きを読む 閉じる
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憲法( 芦部信喜)の書評・口コミ4
芦部ブランド
憲法学的に良著と言われているのだろう。
しかし、この本では点が取れない。短答にしろ、論文にしろ。
初学者にわかりやすいかと言われると、読み進めるのに苦労はしないが、
では何か基本が身につくかと言われれば、難しい。
羅針盤的役割は可能で、判例集や問題をこなし、常にここに戻るという使い方も考えられるけれど、
あまりに網羅範囲が少なく、実践的ではないように私は思う。
憲法学的に使えることと、試験で実践的に役に立つことがかなり違うと思わせる本だと個人的には感じてきた。かつての芦部ほどの基準力があるわけでもないし。続きを読む 閉じる
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一歩先への憲法入門1
学者の先生による最適な入門書
基本的な部分が簡潔にわかりやすくまとめられており、本書を読めば憲法についての知識はそれなりにつくであろう。
本書は、佐藤先生の日本国憲法論を読めるようになることが目的として書かれたらしい。日本国憲法論を買ってみたものの読めない方は、ぜひ本書を読んでから日本国憲法論を読んでみてほしい。続きを読む 閉じる
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憲法判例百選Ⅰの書評・口コミ2
判例集の定番!
判例集として定番の一冊です。重要判例が網羅されており、事実の概要、判旨、解説で構成されています。なかでも判旨がわかりやすくまとめられているため、法律初学者でも比較的読みすいと思います。司法試験対策であれば、必要に応じて基本書などを用いて補うと良いでしょう。行政書士試験であれば、判例百選を熟読することで得点源につながります。
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憲法判例百選Ⅰの書評・口コミ2
うまく使えれば
予備試験対策について、憲法判例については百選ⅠⅡ掲載判例を理解していれば足りるとは思います。しかし、百選は判例の解説者によって当たり外れが大きく、論文試験にそのまま使いえるような解説もあれば、結局判例批判しただけじゃん、というようなものもあります。また、難しい学説に立ち入った記述が多いこと、字も小さいことから、内容的・物理的に読みやすいとはいえません。
なので、そのことを覚悟したうえで読むやる気があるならおすすめではあります。続きを読む 閉じる
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憲法論点教室の書評・口コミ2
「書く」ための論点解説。
憲法の条文は簡素です。なんのヒントにもならないので、解釈論を理解せざるを得ませんが、これがまた難解だったりします。調べて調べて、どうにかこうにか理解したかと思いきや、答案にどう活かしたらいいのか分からない。
私自身、この負の連鎖に悩まされていました。
それを解決してくれるのが、本書です。
各論考が分かりやすいことは勿論、本書の大きな特徴は「書く」ことを意識して執筆されていることです。即ち、各論点を「答案に活かせる形で」理解させてくれるのです。特に、「3 審査基準論と三段階審査」「6 適用審査と適用違憲」「22 法律と条例の関係」は、答案の概要が(朧げながら)見えてくる論考でした。
もちろん、「副読本」の位置づけですので、本書一冊で憲法の学習が完結するような書籍ではありません。ある程度の学説の理解は前提となっていますし、判例の事案の概要についても前提知識とされている論考がほとんどです。ご愛用の基本書と共に、論文問題を解く過程で用いるべき書籍であるように思われます。
司法試験受験生続きを読む 閉じる
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憲法論点教室の書評・口コミ2
痒い所に手が届くようになった良書
初版の時点で十分有益な本であったが、第2版はより受験生にとって使いやすいものとなった。
違憲審査基準論の当てはめ方や政教分離が問題となった場合の考え方など、実際に答案を作成する段階で多くの学生が立ち止まるであろう部分について一歩踏み込んだ記載が追加されている。
初版は単に論点の深堀本という印象であったが、2版は答案作成という面でも『憲法判例の射程』や『憲法上の権利の作法』と並ぶ良本となった。
また、依然として個別論点の解説書としても高レベルな解説が並び、執筆者間の差もほとんど見られない。
法学部四年生続きを読む 閉じる
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立憲主義と日本国憲法の書評・口コミ1
コテコテの学者本...と思いきゃ司法試験にも意外に有用
著者は芦部先生の弟子で、芦部憲法の補訂も手掛けている研究者。
重厚なハードカバーからは難解な研究書のイメージを抱かれがちだが、内容は極めて論旨明快でわかりやすい。芦部憲法の「行間を読む」ことが難しいと感じる受験生は本書の方が良いかもしれない。
実際に辰巳のとある人気講師は憲法の受験対策として過去問以外に本書(特に統治の部分)を読むことを薦めていた。続きを読む 閉じる
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合格思考憲法の口コミ・書評5
憲法答案の型が身に付く
司法試験上位合格者が執筆した憲法答案の型が身に付く一冊。憲法の事例問題を解き始める前に、まずは本書で憲法答案の書き方を習得すると良いでしょう。本書には、旧司法試験の問題も掲載されているので、アウトプットも可能です。さらに、答案例付き。受験生の味方。
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法律書籍の口コミ・書評一覧