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事例問題から考える憲法の書評・口コミ6
考査委員の書いた演習書
司法試験考査委員が著者の演習書で,購入して検討しました。
参考答案はついておらず,解説が付されているのみです。
上位合格者の参考答案を手元において,自分の答案との違いを見つけて修正することを繰り返して勉強していきました。
一つの問題が一つの憲法上の論点に深く論じる問題であるので,テーマごとの学習ができる点が良い点です。
網羅性が欠けることがデメリットです。
ある程度勉強が進んだ人向けで,初学者は,入門書から読んで過去問を解いた方が有益です。
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事例問題から考える憲法の書評・口コミ6
各論の理解が進む
事例問題から考える、という本のタイトル通り、事例問題からいかなる憲法上の権利や原則が問題になるのかを抽出し、複数の考え方・立場から、論点について説明がなされる。事例の設定として、ある立場(公権力の場合もあれば、それと対立する私人の場合もある)から、どのように考えるべきか、が問われているので、近年の司法試験・予備試験の傾向ともマッチしている。
司法試験受験生続きを読む 閉じる
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事例問題から考える憲法の書評・口コミ6
今の試験の形式で聞かれています。
この本の特徴は、現在の司法試験の憲法の形式と同じように設問が設定されているところにあると思います。
加えて、現代的な問題(高校生の政治活動、性犯罪刑期満了者の入居拒否)など、そんなこと考えたことなかった!みたいな問題の憲法的解決を聞いてきます。そこがなんとも司法試験的で、いいとおもいます。
一問につき、解説がおおよそ5ページほどですし、サラッと読むだけでも疲れません。
さらにこの本は人気があるのか(?)、アガルート やベクサなどで、講義として取り上げられており、参考答案も手に入りやすいです!
あと、全250ページほどなので、持ち運びに便利です。鮮やかな緑色なので、迷子になりにくいです。
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事例問題から考える憲法の書評・口コミ6
憲法の時事問題対策に
司法試験の憲法の問題では、時事問題が出題されることも珍しくありません。本書では、時事問題が多く収録されていますので、未知の時事問題をどのような切り口で分析し、違憲審査をすれば良いのか、演習を積むことができます。
本書は、時事問題を広く扱う演習書のため、中上級者向けの演習書だと思います。
2019司法試験合格者続きを読む 閉じる
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事例問題から考える憲法の書評・口コミ6
時事問題の練習に
時事問題の練習に最適です!
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ひとりで学ぶ会社法の書評・口コミ2
短答対策から論文対策まで
会社法は制度理解が非常に重要であるところ、この本は単純な条文問題を多く掲載することで、条文によって形成される会社法制度を演習形式で学ぶことができます。論文対策となる複雑な事案の問題から短答プロパー知識の問題も載っているので、まさに、かゆいところに手が届く本だと思います。
上位ロー合格者続きを読む 閉じる
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ひとりで学ぶ会社法の書評・口コミ2
解説が細かい
大学のゼミで使用しました。
最初はゼミで指定された問題のみ解いていましたが、解説が優秀であることに惚れ込み多くの問題を解くようになりました。
3段階の難易度で問題が設置されており、1段階目は簡単すぎるのでむしろインプットの確認という感じですが、2段階目は簡単すぎない演習で、かつ、解説が詳細なので、本当に一人でも学習することができます。ただ、3段階目は解説がついてないうえ、問題がかなり難しいので一人で解くことはお勧めできません。
上位ロー合格者続きを読む 閉じる
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事例でわかる伝聞法則の書評・口コミ1
伝聞の苦手克服は実は簡単
伝聞法則に特化した参考書。
著者は弁護士であり,実はこれが本書の最大の特徴。
受験生が伝聞法則につまづく最大の理由は,私見では,立証構造が把握できていないために,供述の内容の真実性が問題となっているか否かの判別ができないことにある。
本書は弁護士,つまり法廷で検察官の立証構造を吟味する立場にある者による本であり,大げさにいえば,立証構造を把握できるようになるメソッドを知り尽くしている者といえる。
本書はまず,「基本書を見てみても,実際の裁判で具体的にどういう供述が伝聞になり,あるいは非伝聞になるのかといった具体的なことは今ひとつわからない」「学生にこの壁を越えてもらうには,とくかく擬似的にでも法廷における実務体験をしてもらうしかない」(はしがきⅱ頁)と問題提起する。そして,その解決のために,「いわゆる論点を含まない事例も多く検討し」「実務感覚を擬似的に体験できるよう,事例問題を中心に極力具体的な記述を心がけ」ている(同ⅲ頁)。
確かに,手続法の学習のポイントは論点を含まない,平常時の手続の把握にあり,論点という,いわば法廷における限界事例のみを学習すると,かえって全体像の理解が遅れることになる。
本書は,立証構造を把握するためにシンプルな事例問題を繰り返す本であり(「伝聞ノック」(同ⅱ頁)),これにより,司法試験において出題された事例が,どのパターンの立証構造の理解を問うているのかの判別が容易になる。本書の第4章までをこなせば,司法試験で聞かれている伝聞法則が,弁護士等の実務家にとってはあたりまえの,単純で基本的なことであることが理解できるようになる。本書の5章は司法試験問題(H20ないし23,25,27ないし30,R3)の解説である。
なお本書の事例の解説の中には,極めてシンプルなものもあるが,事例問題を最初から検討していけば,どういう理由でその結論が導かれたのかの理解に困ることはない。
本書は「理論的な解説は最低限にとどめ」ている(同ⅲ頁)ことから,伝聞証拠の定義については後藤昭著「伝聞法則に強くなる」等の書籍を参照することも考えられるが,本書と用いている単語の意味に違いがありうるので,注意されたい。本書のみで伝聞証拠の定義を学ぶことには慎重であるべきである。続きを読む 閉じる
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商法総則・商行為法の書評・口コミ2
商法総則・商行為法はこれを試験の半年前に読めばいい
商法総則・商行為法の教科書。
縦書きであり,条文は漢数字で記載されているが,条文の文言から論じており,この本で商法総則・商行為法は十分であると思う。
会社法総則分野は司法試験に出るが,会社法の基本書の中には商法総則に説明を委ねているものもあるので,いずれかの本を読んで,対策しておく必要がある。私見では商行為法で出題されうるのは民法の特則部分であるが,民法の基本原則から丁寧に論じている。続きを読む 閉じる
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商法総則・商行為法の書評・口コミ2
必要最小限のことが書かれているが…
本書は辰巳の短答過去問パーフェクトの参考文献にもなっているため購入した。
判例や学説を淡々と書いている。判例の掲載数が類書に比しては多い点,歴史的経緯について多く書かれている点で研究などに向いている点に良さを感じる一方で,自説の紹介も多く,混乱することがある。
また,本書は民法,商法改正に対応している一方で,①令和元年度改正法には対応していない,②縦書きであること,③本文内に百選番号が記載されているものの最新の商法判例百選に対応していない(商法総則・商行為判例百選第5版に対応しているが,商法判例百選に未対応である)点にも注意。
※改訂ペースが早いため,9版が直ぐに出る可能性もある。続きを読む 閉じる
法律書籍の口コミ・書評一覧