AI要約:『刑法事例演習教材』の評価と特徴
本書は、刑法の第一線級の学者たちによって執筆された、司法試験対策において「種本(たね本)」とまで称される圧倒的知名度を誇る演習書です。
主な特徴とメリット
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多論点型の実戦演習: 各設問に複数の重要論点が巧妙に散りばめられており、一問解くだけで総論・各論を横断的に学習できます。司法試験の出題形式に近い「多論点型」の事案処理能力を養うのに最適です。
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学説対立への対応: 近年の出題傾向である学説型問題(見解の対立)を意識した解説がなされています。各学説による結論の違いが示されているため、多角的な検討が求められる現代の試験に対応可能です。
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処理手順の確立: 解説自体は比較的「あっさり」していますが、典型問題に対してどのような手順で答案を構成すべきか、その「解答筋」を掴むための指針として極めて優秀です。
留意点
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答案例の不在: 最大のネックは答案例が付いていないことです。そのため、独学では正確な起案ができているか判断しにくい側面があります。合格者のブログから答案を探したり、自主ゼミで添削し合ったり、上位者の再現答案を参考にするなど、工夫した活用が推奨されます。
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対象レベル: 中上級者向けとされることが多いですが、刑法の基礎を固めた段階で早めに挑戦するのも有効です。ただし、自力で使いこなすのが難しい場合は、適切な指導者やゼミの環境下で取り組むのが望ましいとされています。

レビュー
8
たね本か
有力な刑法学者が著者の演習書です。
各設問は,論点が複数含まれているため,一問解くだけで,刑法総論・各論における複数の論点を学修することができます。
また,巷では司法試験の種本と言われている演習書で,過去の出題では,この本の問題を解いていれば有利であったこともありました。
もっとも,答案例はありません。学習効果を高めるためには,優秀な人の参考答案が手元にあることが必要になるかと思います。私も司法試験上位合格者が書いた答案と自分の答案を照らし合わせて,自己添削しながら司法試験対策しました。
匿名
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学説型問題にも対応可能
刑法の試験対策問題集として最も有名な本だと思います。答案例は付属していませんが、他の科目の事例演習教材と異なり解説がついているため、ある程度の解答筋は分かり自習も可能です。また、解説には各学説からの結論の違いについて触れられており、最近の出題傾向である学説型問題にも対応可能だと思います。
司法試験受験生
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典型問題の処理手順については怖いもの無し
各事例問題につき、数個の論点が含まれている。解説が薄いため、論点につき深い理解を得られると言ったたぐいの演習書ではないが、典型問題についていかなる処理手順でもって、答案を構成すればよいか、という点がわかるので、他の基本書や、法律雑誌の連載などと組み合わせて使うと、とても勉強になる。
司法試験受験生
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刑法の事例演習はこれで十分
刑法が苦手な人も得意な人もこのレベルがすんなり解ければ論文試験も怖いものはないと言えるレベルだと思う。解説が一部丁寧ではない部分はあるが、そこは自説と照らし合わせて柔軟に取り組んでいけば逆に刑法の力はあがるし、仲間と共に討論する余地のあるという点でもかなりの良書だと思う。
司法試験受験生
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