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1 司法試験への有用性 端的に結論をいいます。有用性は高いです。というか、最近の傾向的に必須になりつつある、そんな感じです。 皆さん、投稿日(令和7年8月26日)直近の令和7年司法試験の短答の憲法の1科目だけで非常に多くの受験生が不合格になったのはご存知でしょうか。三科目(民法・憲法・刑法)の総合最低点は過去最低の81点で、憲法単体での足切りが586人にものぼりました。憲法の難化が著しいです。この傾向は必ず続きます。芦部先生の三段階審査の古典的手法に対する見直しも学界にはあるようで、司法試験では判例をちょっとずつ重視していくのだと思います。 だからといって判例百選を読むのでしょうか。悪くはないと思うのですが、個人的には精読判例の方がいいのかな、と思います。なぜならば、判例百選は判決文の記載が短すぎる気がします。近年、短答の人権分野では特に「そんなことを判例はいってたっけ?」みたいな微妙な問題を何度も出してきて受験生を苦しめています。 そこで、判決文全文が載っている精読判例がオススメできます。裁判官の書いている難解な判決文を全文読むのは冗談抜きでしんどいのですが、意外に新しい発見があって面白いんですよね。判例の判決文の両隣に、その判決文に対する解説(憲法学の位置づけや知識の意味の解説)が記載されているので、判決文を読んでいて全く意味不明なことはないのも嬉しいです。 短答のために判決文を読むなんて面倒、というのは一理あるのですが、とはいえ、多くの受験生が憲法で論文を読んでもらえない悲劇が繰り返されているのです。そして、論文も判例重視の傾向があると受験界隈ではいわれているので、精読判例を読み込むことは論文学習にもプラスに働くはずです。 2 わかりやすさ・読みやすさ 判決文は長いし難解ですが、注釈という形で豊富な解説があるので迷子になる確率は低いでしょう。また、判例は人権ごとに整理されていて、その人権の最初の章では人権の総説が書いてあるので読んでみましょう。結構面白いですし、その人権の歴史が端的にまとめられていてオススメできます。 3 網羅性 広いです。ただ判決文1つ1つが重いので、まずは重要判例(表現の自由、職業の自由など)から読むのが良いと思います。 4 コスパ 判決文を読むのがしんどいので、コスパはそこそことさせていただきます。論文においてもコスパが良いとはいえないです。今のところ(2025年8月26日)、判例の詳しい知識は、上位層の分水嶺になるぐらいでそこまで重要度は高くないかなと思います。とはいえ、短答足切りの命綱になることもあるので、ぜひ手元においておきたい一冊です。
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1 司法試験への有用性 必須とまではいえないけど、なんとなく解いている刑法の問題の脳内の思考過程を学べてかなり勉強になる一冊です。 たとえば、刑法の過去問を解くとき、「罪責」を書けって言われますよね。それでは質問です。罪責とはなんですか?すぐに答えられる人はいないでしょう。罪責を書けと言われたとき、①犯罪の成否(Tb→Rw→S)、②刑の減免(軽減・免除事由)、③罪数のすべてを書くことです。つまり、中止犯や併合まで書いてはじめて罪責なんですね。へぇって感じですよね(DaiGo感)。これって知らなくてもまあみんななんとなく書いてるんですけど、知ってたらより意識的に書けるから書き漏れがなくなるからいいんですよ。 それ以外にも刑法の問題を解く際に、意識するとちょっとうれしいよね、がいっぱいあるんです。たとえば、犯罪を特定するための手順ってどうしてますか?ほとんどの人が問題を読めばなんとなく特定できてる、ってのがほとんどですよね。その答えは本書に書いてあるので、手にとって読んでみてください。 2 わかりやすさ・読みやすさ わかりやすいですし読みやすいです!カラーですし、事例や解説にさまざまなマーク・注釈をたくさんつけてなるべくわかりやすく説明しようという心がけがなされています。説明も丁寧です。 共謀共同正犯の要件など基本的な刑法の知識があれば大変楽しく読めますし、知らなくても説明が丁寧なので(頑張れば)読めそうな気がします。 3 網羅性 そもそも網羅性はあまり重要ではないので、そこまで特筆することはないです。なぜならば、本書で学ぶ内容は書き方のメソッド(論文の書き方の実質的な、抽象的な部分)だからです。 4 コスパ 本書を読まなくても、本書に書いあることを無意識にできてる人がほとんどだと思います。なので、読まなくても大きな差をつけられることはないでしょう。しかし、なんとなくテキトーに解いていた刑法の問題に、おさえるべき手順があるとしたら結構感動するのでオススメです。その点では利益は大きいんですけど、費用対効果が高いというと、微妙な感じはします。
1 司法試験への有用性 端的に言います。有用だけど、全部読むのはかなりキツイ(百選Iも含めるとほぼ無理?)です。だから、工夫が必要です。重要な判例を自分の基準で見つけて、読むと決めた判例を徹底して読み込む、という方法がおすすめです。 本稿投稿日は2025年(令和7年)8月26日です。去年の令和6年や今年の令和7年の司法試験の問題を見てください。都市計画の複雑な判例や病院開設中止勧告事件の内容をおさえたうえで、出題された事例の異同をとらえて判例の射程を議論しなければ高得点は難しいと言わざるを得ないでしょう。 まずは事例を、端的に数行説明できるほど読み込んでください。暗唱してもいいし論証としておさえるのもいいでしょう。判例の事例を数行で説明できるようになったら、似たような事例の問題がでたとき、その説明をさらっと書き上げ、本件の問題での異同を言及して結論を導くのです。 具体的な勉強法を伝授する場所ではないのでこれ以上の説明を避けますが、そのような判例の射程を学ぶ格好の教材になるのが判例百選です。その点で本書は非常に重要な教材ということがいえます。 2 わかりやすさ・読みやすさ わかりやすい・読みやすいとは思わないです。しかし、かといってわかりにくい、読みにくいとも思わないですね。私は倒産法の判例百選の解説は理解しがたくて大嫌いなのですが、行政法はそうでもなかった印象です。 解説は複数の判例や学説を比較しているのでその点丁寧といえますが、自分で表やまとめノートを作らないと混乱するので注意が必要です。たまにかなり深い議論までしていますが、興味深くて面白くて好きなのですが、直接司法試験に役に立たないだろうな、ってところがあるのでそこはお好きに読み込んでください。たとえば、都市計画の策定(都市計画決定)には形成の自由(ドイツ語でゲシュタルトゥングスフワイハイライト!)というのが認められて広い裁量が認められるみたいなことが書かれています。面白くないですか? 3 網羅性 言うまでもなく、網羅性は激しく広いです。広すぎて、暴力的、というべきレベルです。 それゆえに、取捨選択が必要なんですね。私の場合は、ローの教授に重要判例を選別してもらって、絶対読んでほしいもののみを読むなどしてましたね。あとは、予備校教材のAランクの判例だけ読むとか、過去問で出た判例を読むとかです。ここはぜひ工夫してください。 4 コスパ コスパは、何度も言及する通りうまく読む判例を選抜すれば、よいです。全部読むってなると、コスパ最悪になるので扱いに要注意です。
1 司法試験への有用性 端的に結論を申し上げます。司法試験への有用性はあります。まず、司法試験の刑訴法の伝聞出題率は群を抜いて高いです。超必須事項なのです。したがって、伝聞についてまとめた書籍はそれだけで有用性があるといえるのです。 ただ基本書のように難しく書かれていては心が折れます。まずは少ない文章の短文問題で少しずつ腕ならししていくと良いと思います。その手助けになるのが本書です。まずは、供述証拠とはなにか、からスタートしていた印象です。そこから伝聞とはなにか、これは伝聞か非伝聞かを区別して議論していたイメージです。小さなところからステップアップしていく感じがあるので、ひとつひとつ咀嚼しながら小さな理解を積み重ねれば、難しい伝聞の問題も解ける「基礎能力」が身につけるようになると思います。 伝聞例外は論証でおさえられるけど、伝聞・非伝聞の区別が実はかなり難しいんですよね。角がたつので名前は伏せますが某有名予備校の基礎講座は丁寧に解説していなかったような・・。ロー(既習)では伝聞・非伝聞の区別は当たり前という前提で丁寧に説明もされていないし・・。なので、本書は必須といえるのかなぁと。 薄いくせに割とレベル高いところや網羅性も高いなと思うところもありました(自然反応供述が記載されるなど)。なのでとりあえず本書を一通りやれば、過去問などの問題がすぐ解けなくても、解説を読んで理解することぐらいはできるのではないか、とは思います。 ただ勘違いしないでほしいのが、これだけで過去問はスラスラ解けないということです。過去問の伝聞って本当に難しいんです。まず、問題の難易度が難しいだけでなく、時間がなくて満足に書けない人がほとんどだと思います。なので、本書をそれなりにできるようになっても、過去問レベルの問題はスラスラ解けないのは当たり前なので安心してくださいね。 逆をいえば、過去問の問題の解説が理解できれば、割と同じことを繰り返していると感じがするので、解けるようになると思います。最短ルートだと、本書→過去問ですね。王道だと、本書→法律の雑誌の伝聞に関する記事→過去問ですかね。 伝聞例外の論証を大量に覚える前に、本書で伝聞・非伝聞の本質について探ってみてください。 2 わかりやすさ・読みやすさ 特別にわかりにくいとか、読みにくいというのはありません。上記1で言及した通り、短い文章問題(1行程度で終わるものも!)のあとに、丁寧めに解説しています。私の読んだ学習状況(ローの刑訴で伝聞が苦手すぎてテストでやらかした状況)でも理解できました。だから、あなたも大丈夫です。 3 網羅性 伝聞について一通り書いてあるんじゃないでしょうか。範囲で著しく説明が抜けているという印象はありません。ただ、何度も繰り返し述べている通り、これだけで過去問をすぐに解けるようにはならないので、理解したら過去問を解いてみてください。 4 コスパ コスパはいいですよ!まず、手にとってみて薄い!これなら1週間あれば楽勝でしょう。1日で終えることもできますが、そんな急いでやる必要はなく、じっくり一つずつ噛みしめるように進めると良いと思います。伝聞は理解が重要なので。
2025.03.31
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昨今の判例重視の傾向を考えるなら手元におきたい
1 司法試験への有用性
端的に結論をいいます。有用性は高いです。というか、最近の傾向的に必須になりつつある、そんな感じです。
皆さん、投稿日(令和7年8月26日)直近の令和7年司法試験の短答の憲法の1科目だけで非常に多くの受験生が不合格になったのはご存知でしょうか。三科目(民法・憲法・刑法)の総合最低点は過去最低の81点で、憲法単体での足切りが586人にものぼりました。憲法の難化が著しいです。この傾向は必ず続きます。芦部先生の三段階審査の古典的手法に対する見直しも学界にはあるようで、司法試験では判例をちょっとずつ重視していくのだと思います。
だからといって判例百選を読むのでしょうか。悪くはないと思うのですが、個人的には精読判例の方がいいのかな、と思います。なぜならば、判例百選は判決文の記載が短すぎる気がします。近年、短答の人権分野では特に「そんなことを判例はいってたっけ?」みたいな微妙な問題を何度も出してきて受験生を苦しめています。
そこで、判決文全文が載っている精読判例がオススメできます。裁判官の書いている難解な判決文を全文読むのは冗談抜きでしんどいのですが、意外に新しい発見があって面白いんですよね。判例の判決文の両隣に、その判決文に対する解説(憲法学の位置づけや知識の意味の解説)が記載されているので、判決文を読んでいて全く意味不明なことはないのも嬉しいです。
短答のために判決文を読むなんて面倒、というのは一理あるのですが、とはいえ、多くの受験生が憲法で論文を読んでもらえない悲劇が繰り返されているのです。そして、論文も判例重視の傾向があると受験界隈ではいわれているので、精読判例を読み込むことは論文学習にもプラスに働くはずです。
2 わかりやすさ・読みやすさ
判決文は長いし難解ですが、注釈という形で豊富な解説があるので迷子になる確率は低いでしょう。また、判例は人権ごとに整理されていて、その人権の最初の章では人権の総説が書いてあるので読んでみましょう。結構面白いですし、その人権の歴史が端的にまとめられていてオススメできます。
3 網羅性
広いです。ただ判決文1つ1つが重いので、まずは重要判例(表現の自由、職業の自由など)から読むのが良いと思います。
4 コスパ
判決文を読むのがしんどいので、コスパはそこそことさせていただきます。論文においてもコスパが良いとはいえないです。今のところ(2025年8月26日)、判例の詳しい知識は、上位層の分水嶺になるぐらいでそこまで重要度は高くないかなと思います。とはいえ、短答足切りの命綱になることもあるので、ぜひ手元においておきたい一冊です。
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刑法の演習問題を解いてるときの無意識の思考を言語化している!
1 司法試験への有用性
必須とまではいえないけど、なんとなく解いている刑法の問題の脳内の思考過程を学べてかなり勉強になる一冊です。
たとえば、刑法の過去問を解くとき、「罪責」を書けって言われますよね。それでは質問です。罪責とはなんですか?すぐに答えられる人はいないでしょう。罪責を書けと言われたとき、①犯罪の成否(Tb→Rw→S)、②刑の減免(軽減・免除事由)、③罪数のすべてを書くことです。つまり、中止犯や併合まで書いてはじめて罪責なんですね。へぇって感じですよね(DaiGo感)。これって知らなくてもまあみんななんとなく書いてるんですけど、知ってたらより意識的に書けるから書き漏れがなくなるからいいんですよ。
それ以外にも刑法の問題を解く際に、意識するとちょっとうれしいよね、がいっぱいあるんです。たとえば、犯罪を特定するための手順ってどうしてますか?ほとんどの人が問題を読めばなんとなく特定できてる、ってのがほとんどですよね。その答えは本書に書いてあるので、手にとって読んでみてください。
2 わかりやすさ・読みやすさ
わかりやすいですし読みやすいです!カラーですし、事例や解説にさまざまなマーク・注釈をたくさんつけてなるべくわかりやすく説明しようという心がけがなされています。説明も丁寧です。
共謀共同正犯の要件など基本的な刑法の知識があれば大変楽しく読めますし、知らなくても説明が丁寧なので(頑張れば)読めそうな気がします。
3 網羅性
そもそも網羅性はあまり重要ではないので、そこまで特筆することはないです。なぜならば、本書で学ぶ内容は書き方のメソッド(論文の書き方の実質的な、抽象的な部分)だからです。
4 コスパ
本書を読まなくても、本書に書いあることを無意識にできてる人がほとんどだと思います。なので、読まなくても大きな差をつけられることはないでしょう。しかし、なんとなくテキトーに解いていた刑法の問題に、おさえるべき手順があるとしたら結構感動するのでオススメです。その点では利益は大きいんですけど、費用対効果が高いというと、微妙な感じはします。
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重要判例を読めば高得点が狙えるから重要判例についてのみ強く読むべき。
1 司法試験への有用性
端的に言います。有用だけど、全部読むのはかなりキツイ(百選Iも含めるとほぼ無理?)です。だから、工夫が必要です。重要な判例を自分の基準で見つけて、読むと決めた判例を徹底して読み込む、という方法がおすすめです。
本稿投稿日は2025年(令和7年)8月26日です。去年の令和6年や今年の令和7年の司法試験の問題を見てください。都市計画の複雑な判例や病院開設中止勧告事件の内容をおさえたうえで、出題された事例の異同をとらえて判例の射程を議論しなければ高得点は難しいと言わざるを得ないでしょう。
まずは事例を、端的に数行説明できるほど読み込んでください。暗唱してもいいし論証としておさえるのもいいでしょう。判例の事例を数行で説明できるようになったら、似たような事例の問題がでたとき、その説明をさらっと書き上げ、本件の問題での異同を言及して結論を導くのです。
具体的な勉強法を伝授する場所ではないのでこれ以上の説明を避けますが、そのような判例の射程を学ぶ格好の教材になるのが判例百選です。その点で本書は非常に重要な教材ということがいえます。
2 わかりやすさ・読みやすさ
わかりやすい・読みやすいとは思わないです。しかし、かといってわかりにくい、読みにくいとも思わないですね。私は倒産法の判例百選の解説は理解しがたくて大嫌いなのですが、行政法はそうでもなかった印象です。
解説は複数の判例や学説を比較しているのでその点丁寧といえますが、自分で表やまとめノートを作らないと混乱するので注意が必要です。たまにかなり深い議論までしていますが、興味深くて面白くて好きなのですが、直接司法試験に役に立たないだろうな、ってところがあるのでそこはお好きに読み込んでください。たとえば、都市計画の策定(都市計画決定)には形成の自由(ドイツ語でゲシュタルトゥングスフワイハイライト!)というのが認められて広い裁量が認められるみたいなことが書かれています。面白くないですか?
3 網羅性
言うまでもなく、網羅性は激しく広いです。広すぎて、暴力的、というべきレベルです。
それゆえに、取捨選択が必要なんですね。私の場合は、ローの教授に重要判例を選別してもらって、絶対読んでほしいもののみを読むなどしてましたね。あとは、予備校教材のAランクの判例だけ読むとか、過去問で出た判例を読むとかです。ここはぜひ工夫してください。
4 コスパ
コスパは、何度も言及する通りうまく読む判例を選抜すれば、よいです。全部読むってなると、コスパ最悪になるので扱いに要注意です。
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伝聞のマスターはまず、苦手意識の払拭から。まずはここから盤石な基礎能力を。
1 司法試験への有用性
端的に結論を申し上げます。司法試験への有用性はあります。まず、司法試験の刑訴法の伝聞出題率は群を抜いて高いです。超必須事項なのです。したがって、伝聞についてまとめた書籍はそれだけで有用性があるといえるのです。
ただ基本書のように難しく書かれていては心が折れます。まずは少ない文章の短文問題で少しずつ腕ならししていくと良いと思います。その手助けになるのが本書です。まずは、供述証拠とはなにか、からスタートしていた印象です。そこから伝聞とはなにか、これは伝聞か非伝聞かを区別して議論していたイメージです。小さなところからステップアップしていく感じがあるので、ひとつひとつ咀嚼しながら小さな理解を積み重ねれば、難しい伝聞の問題も解ける「基礎能力」が身につけるようになると思います。
伝聞例外は論証でおさえられるけど、伝聞・非伝聞の区別が実はかなり難しいんですよね。角がたつので名前は伏せますが某有名予備校の基礎講座は丁寧に解説していなかったような・・。ロー(既習)では伝聞・非伝聞の区別は当たり前という前提で丁寧に説明もされていないし・・。なので、本書は必須といえるのかなぁと。
薄いくせに割とレベル高いところや網羅性も高いなと思うところもありました(自然反応供述が記載されるなど)。なのでとりあえず本書を一通りやれば、過去問などの問題がすぐ解けなくても、解説を読んで理解することぐらいはできるのではないか、とは思います。
ただ勘違いしないでほしいのが、これだけで過去問はスラスラ解けないということです。過去問の伝聞って本当に難しいんです。まず、問題の難易度が難しいだけでなく、時間がなくて満足に書けない人がほとんどだと思います。なので、本書をそれなりにできるようになっても、過去問レベルの問題はスラスラ解けないのは当たり前なので安心してくださいね。
逆をいえば、過去問の問題の解説が理解できれば、割と同じことを繰り返していると感じがするので、解けるようになると思います。最短ルートだと、本書→過去問ですね。王道だと、本書→法律の雑誌の伝聞に関する記事→過去問ですかね。
伝聞例外の論証を大量に覚える前に、本書で伝聞・非伝聞の本質について探ってみてください。
2 わかりやすさ・読みやすさ
特別にわかりにくいとか、読みにくいというのはありません。上記1で言及した通り、短い文章問題(1行程度で終わるものも!)のあとに、丁寧めに解説しています。私の読んだ学習状況(ローの刑訴で伝聞が苦手すぎてテストでやらかした状況)でも理解できました。だから、あなたも大丈夫です。
3 網羅性
伝聞について一通り書いてあるんじゃないでしょうか。範囲で著しく説明が抜けているという印象はありません。ただ、何度も繰り返し述べている通り、これだけで過去問をすぐに解けるようにはならないので、理解したら過去問を解いてみてください。
4 コスパ
コスパはいいですよ!まず、手にとってみて薄い!これなら1週間あれば楽勝でしょう。1日で終えることもできますが、そんな急いでやる必要はなく、じっくり一つずつ噛みしめるように進めると良いと思います。伝聞は理解が重要なので。
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