AI要約:『事例で考える会社法』の評価と特徴
本書は、会社法の重要テーマを深く掘り下げた、ハイレベルな事例演習書です。単なる知識の確認を超え、学説の対立が事案にどのような影響を与えるかという「理論的射程」を学ぶための上級者向け教材として知られています。
主な特徴とメリット
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論点の深い理解と論証のブラッシュアップ: 22の重要事例を通じて、複雑な学説の対立点や判例との差異を詳しく解説しています。「なぜその結論になるのか」を根本から理解できるため、高水準な論証パターンを作成するための「タネ本」として非常に優秀です。
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司法試験の「未知の問題」への対応力: 判例通説とは異なる見解が問われるような、近時の司法試験の高度な出題傾向に合致しています。各説を採用した場合に具体的な結論がどう変わるかを学ぶことで、現場思考力を養えます。
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「読み物」としての活用: 難易度は高いものの、解説自体は充実しているため、初学者であっても「高度な議論に触れるための読み物」として活用することで、会社法の奥深さを知るきっかけになります。
留意点
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高い難易度と対象者: 会社法が得意な人や、上位合格を目指す人向けの「余力がある時の1冊」という位置づけです。予備試験レベルであれば必ずしも必須ではなく、苦手意識がある段階で手を出すと挫折するリスクがあります。
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答案例の制限: すべての問題に参考答案が付いているわけではないため、解説から自分で論理を組み立てる力が必要です。ある程度学習が進んだ中上級者が、思考を整理・深化させるために使うのが最も効果的です。

レビュー
3
上級者向け
会社法が得意な人、好きな人向けの演習書という印象。会社法に苦手意識を持っている人には、おすすめしません。予備試験の受験生であれば、あえて取り組む必要はないと思います。
司法試験合格者
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論点の深い理解を得るには必須の演習書
やや難解な事例問題が20個程度並んでおり、そのそれぞれに大きなテーマが振られていることが多い。この演習書を使って、論証パターンを作るのがいい。重要な論点については、多数の学説を理解しておくことが、論点の深い理解につながるし、実際に司法試験においても、判例とは違う理解が直接または間接に聞かれている。どこにどういう対立点があり、それが実際の事例においてどのような差異をもたらすか、といったことをこの演習書で多く学んだ。
司法試験受験生
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余力がある人向け
問題と解説に分かれた演習書です。参考答案は,最初の方にありますが,全て記載されているわけではありません。解説は,学説の対立まで記載され,採用する説によるといかなる結果になるかを記載されています。
解説を読めば,どのようなことを書けばいいのかはわかりますが,これはある程度学習が進んだ人に限ると思います。初学者の方は,読み物として使うことをオススメします。
難易度は高めです。
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